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佐用の史跡文化財 瑠璃寺宝篋印塔

瑠璃寺宝篋印塔(船越)


 豊かな自然の懐に抱かれた佐用町有数の古刹・瑠璃寺にある石造品「宝篋印塔」を紹介します。
 場所は瑠璃寺本堂の裏山ですが、やや急な斜面なことから、気軽に見るというわけにはいかないところにあります。
 この塔は、土の基壇部分が上手に、塔本体はやや下手にずれていますが、これは何らかの事情で倒れたものを、本体のみ現位置に建て直したためとみられます。周辺からは土器の破片や北宋銭(中国の銭)が見つかっており、またこの辺りが「納経」とも呼ばれていることから、平安時代後期以降に経塚(※)が築かれ、後になって宝篋印塔が建てられたのではないかと考えられています。
 塔本体は安山岩製で、高さは120センチありますが、頂部の一部を欠いています。そして基礎部分正面に彫られる格狭間は、主に丹波・丹後地方でみられる特徴的な形をしており、また「道珍」「康正二・・」(一四五六年)の刻銘から願主・造立年が分かる貴重なものといえます。

※経塚
 土中に経筒や教典を埋納し、盛土をした塚。末法の後まで教典を残すことを目的とし、後には、極楽往生や現世利益として造られるようになった
 

地図

瑠璃寺宝篋印塔

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