佐用の史跡文化財 瑠璃寺の不動明王と鬼追い
瑠璃寺の不動明王と鬼追い(船越)

国定公園の豊かな自然に囲まれ、指定をされているだけでも16件もの文化財を有し、文化財の宝庫といえる船越山瑠璃寺は高野山真言宗の別格本山で、中世から近世にかけては南光坊として修験道(しゅげんどう)の拠点ともなっています。
この瑠璃寺には不動明王に関する国指定重要文化財が2点あります。1点は絹本著色不動明王二童子像(けんぽんちゃくしょくふどうみょうおうにじどうぞう)(大正5年国指定)で矜羯羅(こんがら)と制吒迦(せいたか)の2童子を両脇に配した三尊形式で現され、制作は鎌倉時代初期と考えられています。もう1点は木造不動明王坐像(もくぞうふどうみょうおうざぞう)(昭和63年国指定・写真)で、およそ千年前の平安時代中期に作られた等身大の坐像です。
不動明王は、大日如来(だいにちにょらい)の化身ともされ、右手に剣、左手に羂索(けんさく)を持ち、憤怒の形相をしており、火を観想(かんそう)して動ぜず、悪を退散させ、一切の人々を救うとされてます。そして、不動明王は護摩供養の本尊とされています。「護摩」とは、密教や修験道において、本尊を招き、その知恵のはたらきにみたてた火中に、護摩木や供物を投じて供養する修法で、息災や増益などの護摩法があります。瑠璃寺では、普段は護摩堂において行っていますが、2月の第1日曜日には本堂東側において採燈(さいとう)大護摩鬼追いが行われます。
鬼追いは、寺院の年頭行事である修正会(しゅしょうえ)に際して行われ、赤鬼、青鬼、天狗などが登場し、悪疫をはらい、天下泰平、五穀豊穣の願いが込められています。
長い歴史の中に、これらの文化財や伝統行事が伝えられており、現代に続く人々の信仰と文化が感じられます。
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瑠璃寺の不動明王と鬼追い
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