佐用の史跡文化財 江川神社本殿
江川神社本殿(大畠)

写真注釈:江川神社本殿
「佐用郡誌」によると、この神社の祭神は天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)ほか十柱で、創建は不明ですが、再建年代は記録から室町時代の文安4年(1447年)であることが明らかです。現在の本殿は、この再建時のものとされ、町内では唯一現存する中世の建築物です。
縁廻りや軒廻り、そして正面扉などは江戸時代以降に改造が加えられているものの、全体の意匠構造は簡素で、比較的太い木割による当初の建築様式をとどめています。
このように、建築年代が明らかで佐用地方の最古の建築物として重要な価値を持つことから、昭和47年に県指定文化財の建造物となりました。
また、指定に付するものとして勧請(かんじょう)銘板がありますが、これには若一王子(にゃくいちおうじ)を分霊したことが記されており、熊野権現信仰によるものと思われます。
若一王子の本地仏は十一面観音で、天照大神などと同一視された神仏習合の神様です。現在の祭神にこの神様が含まれないのは、明治期の神仏分離の影響でしょうか。
いずれにしろ、550年以上にわたって今に伝えられてきた、希少な建築遺構といえるでしょう。
地図
江川神社本殿
情報発信元
アンケート
より良いウェブサイトにするため、ぜひご協力ください。