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平成21年8月9日の台風第9号災害から10年を迎えて

 

 平成21年8月9日の台風第9号災害。あの日から10年の月日が経過しました。町内にかつてない甚大な被害をもたらし、町民の皆さんの平穏な暮らしは一瞬にして破壊されてしまいました。何より、多くの尊い人命を失った悲しみは、癒えることはありません。
 この災害を教訓とし、この10年間、地域防災計画の根本的な見直しをはじめ、国・県のご尽力により、全長55キロに及ぶ大規模な河川改修事業や砂防事業に取り組んでいただくとともに、町内全域への迅速、確実な防災情報の伝達体制を築くために、防災行政無線のデジタル化や、他の情報伝達手段の整備により、複数の方法で情報発信ができるシステムを構築しました。
 あわせて、各地域づくり協議会や自治会が中心となり防災訓練が繰り返し行われるなど、自主防災力の向上に向けた取り組みも強化され、二度とあのような悲しみを繰り返すことのないよう、住民と行政が一体となり、安全・安心な佐用町をつくるため、懸命に取り組んでおります。
 また、全国各地から、佐用町へ温かい支援の手を差し伸べていただいたことが、復興への大きな力になったことに改めて感謝を申し上げます。災害直後から、兵庫県をはじめ、自衛隊や警察、消防、県内外の自治体、多くの企業や団体、そして延べ16,000人を超えるボランティアの皆様に支援をいただきました。人と人との絆、その大切さというものに、改めて思いをいたしたところです。
 私たちの被災した経験や災害から復興までの道のり、教訓を風化させてはいけません。経験、教訓を次世代へ伝承していくことが重要であり、平成27年度からは、佐用町の未来を担っていく町内の小学生たちに、防災学習を推進しております。
 しかし、毎年のように全国各地において、異常気象により台風や大雨など自然災害が発生し、大きな被害をもたらしています。昨年7月の西日本豪雨では、町内累加雨量が408ミリを記録するなど、10年前の災害時と比較しても一段と激化する豪雨に対し、今まで以上に防災・減災力を高めなければなりません。
 私たち佐用町は、いつ、どこで起きるとも限らない災害に備え、誰もが安全・安心に暮らすことのできるまちをつくるという使命があります。災害から10年という節目を迎え、改めて町民の皆さんと行政が一体となって、自助、互助、共助、公助の考えを認識し、更なる防災対策の強化、安全で安心な佐用町の実現に向けてまい進する所存であります。
 この誓いを胸に、犠牲になられた方々へ、心からご冥福をお祈りいたします。
 

令和元年8月9日
佐用町長 庵逧 典章


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