【さよう統計かわら版】第3回 全数調査と標本調査
前回、日本で実施されている統計調査の一部をご紹介しました。
併せて、統計調査では調査ごとに調査の対象(だれ)が異なることもお伝えしましたが、今回は調査対象の範囲(どこまで)についてご紹介します。
調査対象の範囲って?
調査によって、調査内容、調査対象だけでなく“調査対象の範囲”も異なります。調査対象の範囲には2種類あります。ひとつは調査対象全てに対して行う【全数調査】、もうひとつは調査対象の一部に対して行う【標本調査】です。
全数調査とは
全数調査は、調査対象全てに対して行うため、より正確な結果を得ることができるというのが最大のメリットです。その反面、費用や時間、手間がかかってしまうというデメリットがあります。全数調査で実施される統計調査は、国や自治体が施策を考えるうえで非常に重要な役割があるとともに、他の統計調査を行うための基礎資料ともなるため、統計調査の中でも中心的な役割を果たしています。
標本調査とは
標本調査は、調査の対象となる集団から一部を抽出して調査し、全体の結果を推定します。全数調査に比べると手間や費用を省くことができるのがメリットですが、デメリットは結果に誤差が出てしまうことです。

未来に繋がる統計調査
どちらの方法で調査をしてもデメリットがあり、「統計調査なんてしなくてもいいのでは?」と思うことでしょう。統計はすぐに目に見える形で世の中の役に立っているようには見えないのが事実です。ですが、みなさんの生活がより豊かになるよう施策を立てるには統計調査によって今の日本、そして佐用町のことを把握しておくことが重要なのです。みなさん一人一人に統計調査へご協力いただくことが、より良い佐用町の未来に繋がっています。
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