【さよう統計かわら版】第1回 国勢調査のこと
日本では様々な統計調査を実施しています。
調査実施の際には、みなさんにご協力いただきありがとうございます。
定期的に実施される統計調査ですが「なぜ統計調査をするの?」「調査の結果はどうなっているの?」などの疑問があるのではないでしょうか。
身近なようで、よく分からない統計調査。
そんな統計調査のことを少しでもみなさんに知ってもらうため、このコーナーでは統計調査の種類や結果、結果の活用方法などをご紹介していきます。
今回は『国勢調査』についてです。
国勢調査って?
国勢調査は、みなさんが一番よく知っている統計調査ではないでしょうか。直近では、昨年(令和2年)10月1日を基準日として実施されましたよね。
国勢調査は、法律に基づいて、5年に一度実施する国の最も重要な統計調査です。
調査の対象となるのは、日本に住む全ての人・世帯です。
国勢調査では、国内の人口や世帯の実態を明らかにすることを目的としており、人口や世帯数、仕事や学業の状態などについて調査します。
住民基本台帳やマイナンバーカードだけでは把握できない情報も調査の項目となっているため、みなさんの回答が不可欠です。
国勢調査の始まりと海外の状況
国勢調査の始まりは、100年前にまでさかのぼります。海外からの働きかけにより、国の情勢を調査する必要性が高まり、国勢調査実施に向けて計画されることとなりました。
1回目の国勢調査は大正9年(1920)に実施され、令和2年(2020)は、21回目の調査となりました。長い歴史のある統計調査であることがお分かりいただけると思います。
海外では日本よりも先に国勢調査のような統計調査を実施していた国がたくさんあります。そして、現在でもその統計調査は継続して行われているのです。
アメリカでは「アメリカ合衆国国勢調査」、お隣の韓国では「人口住宅総調査」という調査が実施されています。その他、イギリス・フランス・中国などの諸外国でも国勢調査に当たる調査が実施されており、各国で国内情勢の把握を重要としていることがうかがえます。
調査結果はどうなる?
みなさんにご協力いただく国勢調査ですが、その結果がどのように利用・活用されているか、ご存知ですか。国勢調査の結果は、選挙区の策定や別の統計調査の指標、自治体の施策・計画のためなど、行政が利用するのはもちろんですが、民間企業や団体がお店の出店計画を立てる場合などにも利用されています。
結果の活用法が分かると、国勢調査が私たちの生活にも関わっている調査だと思いませんか。
すでに令和2年国勢調査の速報結果が公表されており、日本全体の人口は1億2,622万6,568人とされています。平成22年国勢調査までは日本の人口は増加を続けていましたが、平成27年国勢調査以降は人口が減少傾向にあり、今後も人口減少が継続していくことが考えられます。
令和2年国勢調査 佐用町の結果
日本全体の結果についてお話ししましたが、佐用町ではどうでしょうか。佐用町の結果は下記のとおりです。
平成17年 | 平成22年 | 平成27年 | 令和2年 | |
人口 | 21,012 | 19,265 | 17,510 | 15,885 |
(うち男) | 9,943 | 9,106 | 8,329 | 7,570 |
(うち女) | 11,069 | 10,159 | 9,181 | 8,315 |
世帯数 | 6,515 | 6,301 | 6,108 | 5,953 |
令和2年国勢調査 速報結果より(令和3年5月28日 兵庫県発表)
令和2年国勢調査では、兵庫県内の41自治体のうち佐用町の人口は37番目、世帯数は36番目という結果となっており、県内でも人口・世帯数ともに少ない自治体であることが明らかです。
佐用町合併以降の国勢調査の結果を比較すると、人口は約1,700人ずつ減っていることが分かります。世帯数も数に違いはありますが、調査を経るごとに減少しています。
今後も豊かで幸せに暮らすことができるように
蓄積された統計調査の結果を見ていくと、将来の人口・世帯数を予測することができます。佐用町では、国勢調査の結果を参考に人口の見通しを立て、今後もみなさんが豊かに・幸せに暮らすことのできるしくみづくりを考えています。
国勢調査の結果では、単純な人口・世帯数だけではなく、男女別、年齢別、地区別などの人口や通学・通勤に関するデータなども見ることができます。
統計局や兵庫県のホームページには詳しい結果が掲載されているので、一度、佐用町や日本全体のデータを見てみるのも面白いかもしれませんね。
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