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町長メッセージ(水害から12年となる8月9日を迎えて)

町民の皆様へ(あの日を忘れず、コロナという新たな災害にも立ち向かう)

 平成21年8月9日、台風第9号がもたらした大雨により、町民のみなさまの平穏な暮らしは一瞬にして破壊され、多くの尊い人命を失いました。あの災害から12年が経過した今も、この悲しみが癒えることはありません。
 本来であれば、ことしも犠牲になられたみなさまへの献花を予定しておりましたが、台風の接近により、やむなく中止とさせていただきました。
 この間、町民のみなさまにおかれましては、各地域づくり協議会や自治会が中心となり、いざという時に命を守るための防災訓練やハザードマップを利用した地域の危険か所の情報共有など、自主防災力の向上につながる取り組みを続けていただいてきました。
 また、災害の経験や教訓を風化させないよう、学校教育においても防災を授業に取り入れ、地域のかたから当時のお話を聞きながら現地を歩くなど、災害後に生まれた世代にも継承していく取り組みを続けています。
 しかし、先月も、大規模な土砂災害が熱海市で発生し、山陰地方では線状降水帯が長期間にわたって発生し、大雨が降り続くなど、毎年のように全国で想定を超える災害が次々と起こっています。
一方、新型コロナウイルスの感染者数が再び全国で増加しており、このような状況の中で台風時期を迎えるにあたり、災害が発生した際、いかに避難所での感染を防止するかという課題もあります。
 8月2日から、兵庫県がまん延防止等重点措置の実施区域に指定され、いつ、どこで、だれが感染してもおかしくない状況です。
 感染拡大を防止するためには、ワクチンの接種を進め、集団免疫を獲得しなくてはなりません。現在、ワクチン接種を希望する高齢者への接種が完了し、8月3日から、40歳以上へのワクチン接種を開始しました。
 1日も早く接種を完了し、以前と変わらぬ生活を取り戻すため、町民のみなさまにおかれましても、自身の健康状態を考慮の上、ワクチン接種にご協力いただきますようお願いいたします。
 私たち佐用町は、つらい経験を生かして、いつ、どこで起きるとも限らない災害に備え、誰もが安全・安心に暮らすことのできるまちをつくる努力を忘れてはなりません。町民のみなさまと行政が一体となって、自助、互助、共助、公助の考えを認識し、更なる防災対策の強化、安全で安心な佐用町の実現に向けてまい進する所存であります。
 この誓いを胸に、犠牲になられた方々へ花を手向け、心から冥福をお祈りいたします。
               令和3年8月9日
               佐用町長 庵逧 典章


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