定住者の声

“通勤時間は大阪の時と変わらない”

岩下 英樹さん(34歳・たつの市出身)
妻・奈美さん(35歳・東大阪市出身)
3年在住

 趣きのある古民家に愛犬2匹と住む岩下さんご夫婦。二人が佐用町に移住してきたのは3年前になる。豊かな自然の中でのびのびとした暮らしを過ごすことと、ハンディキャップを負った犬の里親になって助けたいという奈美さんの夢の実現のために移住先を探しはじめたのがきっかけ。考えていた条件は平屋、自然に囲まれた土地、愛犬とともに住める場所の3つ。いくつかの候補地の中から、条件をすべて満たし、さらに英樹さんの実家が比較的近いということから、古民家を買い取り、佐用町に移り住むことを決めた。
 長年、大阪で過ごしてきた二人にとって、佐用町での田舎暮らしは都会での生活と比較すると大きな変化だったようにも思えるが、特に不便さを感じることはないという。「JR等の交通の便もよく、今の通勤先への通勤時間は大阪の時と変わらない時間です。買い物も近くにスーパーやコンビニがあり、病院も近いので暮らしの中で不便に感じることはないです。むしろ都会に比べて、人ごみのストレスや車を心配することなく日課の犬の散歩も、朝夕1時間ほとんど欠かさず行けることが嬉しいです」。と英樹さんは話してくれた。

 移住する前に心配したことと言えば、地元の方に受け入れてもらえるかどうかということ。地元の人に受け入れてもらうために、地域の行事には1年間はできる限り出席しようと決め、住み始めた当初から15年に一度しかない神社のしめ縄を作る作業や、とんど、夏祭り、古民家のふれあい昼食会、自治体の総会など偶然大きな行事もあり、地元の人と仲良くなる機会にも恵まれた。最近では、地域に住んでいる方のお子さんやお孫さんが戻ってくる『子ターン、孫ターン』も多く、新しく住み始める人が増えているように感じるとのこと。
 今の生活にとても充実感を感じているご夫婦。「佐用町は星がとてもきれいな場所です。家の外に出て、ふいに見上げた星空に感動することがありました。それは、ただどこの田舎でも見えるものではなく、佐用町の気候も関係していると思います」と話す。豊かな佐用町の自然の中で、愛犬とともにご夫婦の夢は一歩一歩前進している。